
司法試験合格に向けて、過去問演習を徹底し、添削など“外の目”で答案を磨いた合格体験記。直前期の過ごし方まで含め、再現しやすい形で整理しました。
【2025年合格】「自分の答案、本当に大丈夫?」不安を圧倒的な演習量で埋め尽くした、現役大学生の合格記録
イニシャル: Y.O.(法学部4年生)
合格年度: 2025年11月(予備試験経由)
選択科目: 労働法
はじめに
予備試験に受かった時はホッとしましたが、すぐに強烈な不安に襲われました。「予備試験合格者の9割は受かる」と言われますが、裏を返せば「1割は落ちる」ということ。もし自分がその1割に入ってしまったら……と考えると怖くて仕方ありませんでした。
大学の友人や先生は「もう余裕でしょ」という雰囲気で接してくれましたが、本人にそんな余裕は全くありません。慢心せず、とにかく「客観的に合格できる答案」を書くために、質と量の両面から追い込んだ5ヶ月間でした。
司法試験までの過ごし方
2月〜3月(まずは敵を知る・量をこなす)
予備試験の合格発表後、短い休息を経てすぐに司法試験の過去問に着手しました。
率直な感想は「長い」の一言。予備試験とは分量が全く違うため、まずは「書く体力」をつける必要があると感じました。この時期は時間を気にせず、古い年度も含めてとにかく多くの問題に触れ、司法試験特有の長文事例問題に身体を慣らしていきました。
4月〜5月(ひたすら添削に出す)
ある程度の量は書けるようになりましたが、ここで「質」の壁に当たりました。自分で書いた答案を見直しても、「これで評価されるのか?」が判別できないのです。自己採点ではどうしても自分に甘くなってしまいます。
そこで、 「とにかく他人の目を入れる」 と決めました。
大量に書いた答案の中から、特に自信のないものや直近の年度を厳選し、予備校やWebの添削サービスへ狂ったように提出しました。2ヶ月で150通以上は見てもらったと思います。返ってきた厳しい指摘を見て修正する、その繰り返しで答案の精度を磨きました。
6月〜7月(直前期の復習)
試験1ヶ月前は新しいことには手を出さず、復習に徹しました。
大量の添削で指摘された「自分の悪い癖」をリストアップして見直したり、論証集を読み込んだり。この時期は1日10時間ほど勉強し、今まで解いた膨大な過去問の記憶を定着させることに集中しました。
使用教材
- 基本書: 『基本刑法』など(辞書代わりの参照用)
- 演習書: 伊藤塾のテキスト。論点の網羅性が抜群なので、ボロボロになるまで使い込みました。
- 過去問分析: 『ぶんせき本』
- 添削サービス: 直前期は教材というより、自分の答案を客観視するためのツールとして、Webの添削サービスなどを使い倒しました。
学習量
「不安を消すには、これ以上ないくらいやるしかない」と思い、新司法試験制度が始まってからの過去問は全てやり切りました。
- 過去問: 19年分(新司法試験開始から全て)
「古い問題は傾向が違うからやらなくていい」という意見もありましたが、不安要素を1ミリでも残したくなくて、**2006年の新司法試験開始から全ての年度(19年分)**を潰しました。
直近の年度は時間を計ってフル起案し、古い年度は答案構成や重要部分の書き殴りを行うなど強弱をつけましたが、合計で150問近くの過去問と向き合い、全年度の出題趣旨を体に入れました。 - 添削の数: 150通以上
膨大な過去問全てを添削に出すとお金も時間も足りないので、「直近の年度」や「苦手科目」に絞って、予備校やWebの添削に回しました。
「書く量」で基礎体力をつけ、その中から厳選した50通以上を「他人に見てもらってボコボコに直される」ことで、本番通用する「質」に仕上げました。 - 短答対策: 過去問3〜4周
机に向かう時間は論文に全振りしたかったので、短答は隙間時間にアプリを使って回しました。
メンタルと生活
4年生の春って、周りは就活が終わって遊んでるんですよね。インスタとか見ると辛くなるので、アプリは消しました。 「自分はまだ受験生なんだ」と言い聞かせて図書館に通っていました。就活も全部後回しにしました。
メッセージ
予備試験に受かった人は知識はあると思いますが、「それが伝わる文章になっているか」は別問題です。 僕は直前期に大量の添削を受けて、自分の答案を客観的に見直せたのが勝因だったと思います。 「できたつもり」にならず、第三者の厳しい目線を入れて修正していくのが合格への近道です。応援しています。


